岩手県一関市、時宗 不退山 長徳寺

0191-63-3988

〒029-3521
岩手県一関市藤沢町保呂羽字宇和田18

キリシタン所縁のお寺

江戸時代のはじめ、旧仙台藩領(大籠・米川・馬籠)では、幕府の弾圧により多数のキリシタンが殉教されました。そのような中、長徳寺は禁教時代に潜伏キリシタンと承知していながら檀家として受け入れ擁護してまいりました。

先人たちの崇高な殉教の歴史を子々孫々に伝承すると共に、宗教を超えた世界平和を祈念し、嘉永2年に15代智頓上人が大籠青松に慰霊碑を建立されてから、約170年の時を経て長徳寺境内に「切支丹キリシタン殉教者慰霊碑」を建立する運びとなりました。

切支丹キリシタン宗門改帳と長徳寺

宗門改(しゅうもんあらため)とは、江戸時代に禁教令の発布に伴いキリシタンの摘発を目的として江戸幕府によって行われた宗教政策および民衆統制政策です。寛文11年(1671年)以降、武士・町民・農民などの階級に問わず民衆は全て原則として、特定の仏教寺院(不受不施派を除く檀那寺・藩によっては神社もあった)に属することが義務とされ、その情報は全て寺院に把握されました。

切支丹キリシタン宗門改帳は、檀那寺がキリシタン信徒を檀家として記載することで「キリシタンでない」ことを証明するものです。

保呂羽切支丹ほろわキリシタン宗門改帳」「宮城県東和町米川切支丹キリシタン宗門改帳」「磐井郡東山大籠村切支丹キリシタン宗門人数改帳」には、長徳寺がキリシタン信徒を檀家として受け入れ擁護していたことを後世に伝える貴重な資料です。

15代智頓上人が建立されたキリシタン慰霊碑

長徳寺と大籠キリシタン殉教公園

一関市藤沢町大籠、全国屈指のキリシタン殉教の地であり「東北の島原」とも言われています。その様な歴史的な背景のある地である「大籠青松」に15代智頓上人が嘉永2年に【キリシタン慰霊碑】を建立されました。そのレプリカが大籠キリシタン殉教公園に建立されています。

大籠青松と大籠キリシタン殉教公園の南無阿弥陀仏慰霊碑

切支丹キリシタン殉教者合同慰霊祭

大籠キリシタン殉教公園開設25周年記念 切支丹キリシタン殉教者慰霊碑建立

先人の魂にふれ、その志を学ぶことは、我々の生き方である

「神父と牧師と僧侶で祈る日。」と題し、令和4年9月17日(土)に長徳寺にて【切支丹キリシタン殉教者合同慰霊祭】を執り行います。当日は、約170年ぶりに建立される「切支丹キリシタン殉教者慰霊碑」建立除幕式や切支丹キリシタン殉教者合同慰霊祭と同時開催の秋季彼岸法要も行われます。

【午前の部】切支丹キリシタン殉教者合同慰霊祭

開催日 令和4年9月17日(土)
10:00~12:00
場所 不退山長徳寺
岩手県一関市藤沢町保呂羽字宇和田18
10:00 切支丹キリシタン殉教者慰霊碑建立除幕式
開催場所:境内
【除幕】
カトリック水沢教会 髙橋 昌 神父
石巻栄光協会 川上 直哉 牧師
時宗不退山長徳寺 渋谷 真之 住職
宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)
東北大学名誉教授 平川 新 館長
大籠キリシタン資料館 畠山 一也 館長
後藤寿庵顕彰会 高橋 栄蔵 会長
時宗熊野山藤勢寺 渋谷 英之 名誉住職
カトリック気仙沼教会 ロペス・ホセ・アウセンシオ 神父
【祈り】
カトリック水沢教会 髙橋 昌 神父
石巻栄光協会 川上 直哉 牧師
時宗不退山長徳寺 渋谷 真之 住職
11:00 切支丹キリシタン殉教者合同慰霊祭
開催場所:本堂
※秋季彼岸法要同時開催
主催 時宗不退山長徳寺
参加方法 無料
事前登録は必要ありせん
お問い合わせ先 時宗不退山長徳寺
TEL:0191-63-3988

【午後の部】大籠キリシタン殉教公園開設25周年記念講演会

開催日 令和4年9月17日(土)
13:00~16:00
場所 藤沢文化センター縄文ホール
岩手県一関市藤沢町藤沢字二郷12-5
TEL:0191-63-5516
第一部 13:30 「一関地域の金と鉄」
講師 千葉 正利 氏(東北歴史博物館 学芸部長)
第二部 14:45 「仙台藩のキリシタン」
講師 高橋 陽子 氏(東北キリシタン研究会 代表)
参加方法 入場無料
主催 藤沢町文化振興協会
後援 一関市
一関市教育委員会
大籠たたら製鉄とキリシタン殉教史跡保存会(大籠烔屋衆)
藤沢町住民自治会協議会
お問い合わせ先 大籠キリシタン資料館
一関市藤沢町大籠字右名沢28-7
TEL:0191-62-2255

切支丹キリシタン殉教者合同慰霊祭の様子

長徳寺の切支丹キリシタン殉教者慰霊碑と施工の様子