【愛媛・岩手 歴史つなぐ 愛媛新聞掲載】
源平合戦などで活躍し、東北の地で生涯を終えた中世伊予の豪族・河野通信(生年不明~1223年)を縁に、愛媛・岩手両県の寺院関係者らで交流が続いている。通信は時宗の開祖・一遍上人の祖父として知られ、墓所がある岩手県北上市で毎年、時宗の寺院の住職らが供養。没後800年の今年、菩提寺である真言宗の東禅寺(今治市南宝来町3丁目)の佐々木康祐住職(53)が初めて法要に参列した。
合同法要を主催した長徳寺(岩手県一関市)の渋谷真之住職(47)も「通信公は時宗の原点で、河野一族の力があってこそ一遍上人は全国行脚できた」とし、墓所が見つかった後は時宗の関係者で法要をしてきた。「通信公を多くの人に知ってもらい、愛媛と岩手の歴史をつないでいきたい」と思いを語った。
<2023年8月22日(火)(愛媛新聞)抜粋>