この度、大籠キリシタン殉教公園開設２５周年を記念し、先人たちの崇高な殉教の歴史を子々孫々に伝承すると共に、宗教を超えた世界平和と疫病退散を御祈念申し上げ、慰霊碑を建立する。
　また、カトリック水沢教会髙橋神父をはじめ、石巻栄光教会川上牧師、大籠たたら製鉄とキリシタン殉教史跡保存会、東北大学災害科学国際研究所、一関市教育委員会、後藤寿庵顕彰会、東北キリシタン研究会等、多数の皆様より御指導賜りました事、心より深く感謝申し上げます。

＜岩手日報記事抜粋＞
隠れキリシタンの里として知られる一関市藤沢町大籠（おおかご）など岩手県南、宮城県北で殉教した多数の信者を弔う慰霊碑が同町保呂羽（ほろわ）の長徳寺（渋谷真之住職）に建立され、同寺で１７日、キリスト教の神父や牧師を交えて初の合同慰霊祭が営まれた。宗教や宗派を超え、信仰にささげた尊い命を敬い、世界平和を希求する共通の祈りが重なった。
　境内に設置された「南無阿弥陀佛」の文字と十字架が刻まれた石碑（高さ、幅約２メートル）を前に渋谷住職（４６）が読経し、カトリック水沢教会の高橋昌神父（８５）は「天におられるわたしたちの父よ」と唱え、聖水を碑にかけた。
　カトリックだったキリシタンを「自分たちの先輩という意識です」とプロテスタントの日本キリスト教団石巻栄光教会の川上直哉牧師（４８）。「神は汝（なんじ）の悲しみを知れり」と語り、賛美歌を歌った。本堂では彼岸供養の檀家（だんか）と共に、高橋神父や川上牧師も焼香した。