疫病退散プロジェクト講演会Ⅱの御報告
公開フォーラムも無事終わりました。
素敵な御縁に感謝です。
2019年末より出現したコロナウイルスは、その後瞬く間に世界中に広がり、パンデミックを引き起こしました。2022年1月現在も強力な感染力を有するオミクロン型コロナウイルスへの罹患者が急増し、予断を許さない状況が続いています。一方で、長期間にわたる社会活動・経済活動への抑制も限界点に近づく中、改めて私たちがいかにコロナウイルスと共生していくべきかが問われています。
東北大学災害科学国際研究所では、2020年度より「疫病退散プロジェクト」を展開し、先人達の疫病文化に対するシチズンサイエンス型の調査研究を進めてきました。今年度の報告会では、日本における疫神信仰の象徴的存在である牛頭天王、また東北地方で広く信仰されるものの、いまだその実態には謎の多い若木山(おさなぎやま)信仰を事例として、先人達の疫病観や向き合い方について講演します。また、各地に残された疫病碑の新たな調査方法である「ひかり拓本」技術についての技術講習も開催します。
日時:2022年3月6日(日)13:30~16:00
場所:不退山長徳寺(岩手県一関市藤沢町保呂羽字宇和田18)
+Zoomによるオンラインのハイブリット開催
*なお、コロナの状況次第でオンラインのみの開催とします。
参加方法:事前登録制。
詳細は災害文化研究室ホームページ(https://www.saigaibunka.jp)参照
次第:
開会挨拶 八巻徹氏(藤沢町史談会会長)
報告1 鈴木耕太郎氏(高崎経済大学)
「牛頭天王とは何者か―信仰の受容と展開を考える」
報告2 畠山篤雄氏(一関市教育委員会)
「東北地方の若木山信仰~岩手県内の若木山信仰碑の分布を中心として~」
技術講習会 上椙英之氏(奈良文化財研究所)
「ひかり拓本による石碑撮影手法」
閉会挨拶 渋谷真之(長徳寺住職)
司会進行 蝦名裕一(東北大学災害科学国際研究所)
主催:東北大学災害科学国際研究所、歴史文化資料保全の大学・共同利用ネットワーク事業東北大学拠点、藤沢町史談会
共催:一関市藤沢市民センター